口臭が気になる

口臭が気になる

口臭が気になる

口臭の有無で相手に与える印象も変わります。
口臭は身体の不調のサインの可能性もあります。
そんな口臭についての情報を紹介します!

口臭の分類

口臭と一言で言っても色々な種類があります。
ここでは大きく二つに分類された口臭についてお話いたします。
(1)生理的口臭
加齢性口臭、起床時口臭、空腹時口臭、緊張時口臭、疲労時口臭
ホルモンの変調が原因の口臭(妊娠時口臭、月経時口臭、思春期口臭、更年期口臭)、嗜好物・飲食物・薬物による口臭(ニンニク、アルコールなど)
(2)病的口臭
歯科口腔領域の疾患(歯周病、歯肉炎、口腔粘膜の炎症、舌苔、悪性腫瘍など)
耳鼻咽喉領域の疾患(副鼻腔炎、咽頭・喉頭の炎症、悪性腫瘍など)
全身の疾患(糖尿病、肝疾患、腎疾患など)
「口臭への対応と口臭症治療の指針2014 日本口臭学会編」より

病的口臭には特に歯周病や歯肉炎が原因となることがとても多いです。

口臭の原因

1) 歯周病(歯肉炎、歯周炎)

歯周病(歯肉炎、歯周炎)

虫歯菌や歯周病菌が、不快感の強い口臭の原因を生みだします。種類によって臭い方も様々です。メカニズムとしては、口腔内の豊富なタンパク質が口腔細菌によって分解されることにより、様々な臭い物質が発生します。そのため、誰しもがある一定の生理的口臭を有することになります。
しかし、その中でも歯周病を有する方は、歯の周りの組織を破壊し、多量のタンパク分解が起こり強い口臭を生じます。
重度の虫歯、歯周病になる前に、日々の正しいブラッシングで予防し、落としきれない汚れや、気づきにくいお口の問題を見逃さないよう、歯科医院で定期健診を行うことをおススメします。

2) 舌苔

舌苔

舌の表面は、でこぼこしており、そこに食べかすや古い細胞などが溜まり白くなります。この白い部分を、舌苔といいます。
舌苔の成分は歯垢(プラーク)とほぼ同様ですが、歯よりも多くのタンパク質を含んでいるため、より多くの口臭の原因となります。
また、溜まった細菌が繁殖し、その細菌たちが腐敗臭を発します。この腐敗臭はとても強いため、人に不快感を与えます。
そのため、舌苔の除去をすることにより、口臭を和らげることが期待できます。
舌苔の除去は、舌専用ブラシまたは歯ブラシを横にして行います。大切なのは、優しく磨くことです。力強くゴシゴシ磨きすぎると、舌を傷付け逆効果になってしまうことがあるのでお気をつけください。

3) ドライマウス

ドライマウス

人はストレスや緊張状態が続くと、唾液が少なくなります。唾液が十分に出ないと、口の中で細菌が繁殖しやすい状態となるため、口臭の原因となります。酸素が含まれる唾液が多くあれば細菌は繁殖しにくいと言われています。なるべくこまめに水分補給(なるべくお水がいいです)をし、口が乾くことを避けると良いです。また、口呼吸もドライマウスの原因につながるので、鼻呼吸を意識しましょう。

4) 清掃不良な義歯

清掃不良な義歯

義歯のプラスチック部分は吸水性があるため、清掃状態の悪く古い義歯は、口臭の原因となります。

5) 粘膜疾患、悪性腫瘍

粘膜疾患、悪性腫瘍

多くの粘膜疾患では、上皮の剥離や出血・壊死が起こり、口臭の原因となることがあります。

6) 腸内環境の乱れ

腸内環境の乱れ

腸内環境が乱れ、悪玉菌が増えすぎると、悪玉菌が有害なガスを発生させます。有害ガスはやがて腸内に充満し、血液中に溶け込み、全身へと運ばれます。そして、肺に送られてきた血液中の有害物質が、息として排出されます。改善するには発酵食品や野菜、海藻類をしっかりと採り、脂質の多い肉類ばかりの摂取やファストフードに頼りすぎる「偏った食生活」を見直し、バランスの良い食事を心掛けることが大切です。
そうすることで、腸内環境の乱れは自然に改善していくと思われます。

「原因が分からない」「何から始めたら良いのか分からない」「自分は口臭があるのか気になる」など不安や疑問がありましたら、まずは虫歯、歯周病治療を始めてみてはいかがでしょうか。患者様の中には歯周病が改善され、口臭が気にならなくなったとおっしゃる方もいます。
もちろん、相談だけでも随時受け付けておりますので、お気軽にお声おかけください。